オリジナルハンドスピナー2号機。

前回、
オリジナルハンドスピナーを作ろうと3D-CADを触ったのは、実は久しぶりでした。
久しく触らないとアプリケーションの使い方を思い出すのに、しばらくは時間がかかります。
なので、一気に作成してしまおうと2号機のデザインを進めていました。

あまり見かけないし、空気抵抗を抑える為に次は円手裏剣のような物にしよう、
きっとこういうのは無い、と紙に下書きをしていたのですが、
調べてみるとどの分野でも同じですが、ほぼ案は出尽くしている感じですね。
円手裏剣っぽいの、たくさん市販されていますね。

と、いう事で頭をひねり、外側の3個のベアリングを覆い隠すように、2つのパーツで挟み込んでネジ止めしてみよう、とデザインしたのがコレです。
hs2_proto

何となくですが、あまり見ない感じになりました。
よしよし、これを造形しよう・・・と、思った瞬間、頭の中を雷が走りました。
あ!!
周囲にせっかくベアリングがあるのに、なぜこれを隠すデザインなのか?
逆に、剥き出しにしてみよう。殆どの人はベアリングを埋め込むけれど、ベアリングの中央を保持してみたら面白いのでは?
そんな案が急に沸き立ち、
大慌てで3D-CADを引っ掻き回しました。
出来ました。
そして、造形物、届きました。

封を開けての第一声・・・「あれ?違う・・・」でした。
ハンドスピナー自体を保持するパーツのデザインが、私が作ったはずのものと違っていました。
確認したのですが、どこをどう間違えたのか、修正前の物をアップロードしています。
つまり、私のミスです。
はい、気を取り直して、取り合えず組み立ててみましょうか。
hs_car

良いですよね、
小さいお子さんに渡そうものなら、ブッブーって自動車ごっこを始められる感じ。
外のベアリングは、それぞれが回転します。予定通りです。
ところが、保持するパーツのデザインが不備で、回転する際に時々干渉するみたいなのです。
あまり回りませんし、机の上では回りません・・・
これは、重心が取れてないのかしら?
とは言え、1号機よりも出来栄えは良好。

今回は、オレンジハウス製インプットツールと同じカラー塗装しようと思っていたのですが、残念ながら、これまた保持パーツの関係で分解を断念。
組み立てを焦り過ぎました。
外そうとしたらパキっと逝っちゃいそうです。
color

少しデータの修正すれば、1号機共々、DMMのマーケットページに掲載でき、
この面白みを皆様と共有できるかなぁ、と考えていたのですが、
お客様にベアリングやナット、ネジ等をご用意頂かなければならなかったり、
組み立てとなると技術やコツが要ります。
そうすると、気軽に購入して頂くのは難しくなる為、今回は見合わせます。

driver_cap
こちらは昔、
会社で使用している電動ドライバーのカーボンブラシのキャップが劣化で割れた為、
立体造形で同じ物を作成した時の物です。右が立体造形物で、左が元々の製品です。
湾曲具合が、一部再現されていないですが、大体似た物が作成できます。
こういった欠けたパーツの供給、
個人に合わせた歯や骨を作るなど医療分野での活用が期待されている他、
製品の試作などが3Dプリンターで作りやすくなりました。
ですが、クリエーターのデザインした物を、そのまま印刷して売るというのは斬新なサービスですよね。
弊社で、このデータの販売を行うとすると、以前掲載したサイコロ、こんなおもちゃが主体になるかなぁ、と考えています。
手裏剣だったり、ブレスレットだったり。

ハンドスピナーは、ベアリングも使い切った事ですし、これでおしまいです。