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カレンダー業界に革命を。(つづき)

はい、カレンダー繋がりですけど話題を変えます。

私の職場のデスクの上に、お気に入りの卓上カレンダーがあるのです。
ただ・・・色がね・・・いえ、別に良いんですけども、見る度に「あなたは何色なの?」と心の中で言ってしまうのです。
desk_calendar
写真だとちょっとまた色が違って見えますね。
ずっと疑問だったので、この機会に調べてみました。
会社にある「色の辞典」と実物とを見比べてみると・・・左から、レッド、バイオレット、ピンク、コーヒーブラウン、セージグリーン、イエロー、桔梗色、と判明。
セージグリーンと言うのか・・・
でも、何だか色があっちこっち飛び過ぎな気がするのです。
一週間は七日だから七と言えば「虹」、虹色にするとまとまるのでは?
color_calendar
色は、赤、橙、黄、緑、青、藍、菫、目にやさしいように、発色を少し抑えました。
いかがでしょうか、
何となく落ち着いた気がします。

凝る性分なので、もう少し。
曜日の「月」とか「火」とか「水」、皆さん気になりませんか?
私はあれが子供の頃から疑問で。
「火」なのに火の色の要素がまったく無いですよね。
そればかりか、火色である赤が「日」に使われている、水色は「土」です。
いやいやいや「土」は土色でしょ、と。

そんな悩みを一気に解消したカレンダー、無いなら自分で作ってしまおう、とコツコツと作っていました。
original_calendar
コダワリはやはり、土日を一括で記入したい人向けのデザインです。それ用に並びを考えて配置しています。
ここが一番苦労しました。
そして、曜日の色。「月」は黄、「火」は赤、「水」は水色、「木」は緑、「金」は銀鼠色、「土」は土色、「日」は生成色を採用しました。
何で「金」が鼠色なのか?と聞こえて来そうですね。
本来、金色とか銀色というのはパソコンの世界にはありません。
全ての色は、イエロー、フクシア、シアン、この三色の組み合わせで作られていますからね。だから、使える色の中で銀鼠色にしたのです、金属、メタリックの色です。
植え付けられた固定観念があるので、さすがに土日は枠の中を塗らないと「火」が日曜日に見えたりして混乱を招くので、そこは工夫したのですが、
土色と水色の組み合わせは・・・さすがに視認性が悪いですね。認めます。

こういった一年を一括で掲載しているカレンダーって、探せば売ってるみたいなんです。
でも、違う違うそういう事じゃ無いんだなぁ~、って思ってしまうのです。
日にちを固定していて、曜日が月でバラバラ、これでは土日での一括記入ができない月があります。
wall
ウォールカレンダーっていう名前みたいですね。

さて、オリジナルカレンダー完成しましたので、社内で話題にしてみました。
お客様で自由にカレンダーのデータをダウンロード可能にして、必要であれば使っていただこうと考えておりましたから。
ただ・・・
ボツでした。
理由はいろいろあります。秘密です。
・・・革命、失敗です・・・

ブログとしては「残念な結果の記録」となってしまいましたが、
いろいろと新しいアイデア・自分では考えもしなかった改善策等を受け取りましたので、次回作に活かします。
こうやって記事にして書くと、忙しさにかまかけて逃げる訳にいかなくなります、第二弾を考えなくちゃ、そこが目的なのです。
果敢にチャレンジしていきますよ!
ただ・・・今年中の完成は無理かな・・・

カレンダー業界に革命を。

また大仰なタイトルを付けましたが、そのくらいの意識で考えていますよ、というアピールなんです。

遡ること5月の連休の辺りだったと記憶していますが、
テレビのサスペンスドラマか何かをチラっと見た際に、出演している左利きの人がカレンダーに印をして何かを書き込むシーンがありました。
見て、
瞬間「はっ!」としました。
私は右利きでずっとやって来てますが、左利きの人達ってどんなに不便なんだろう?と感じたのです。
何だか、テレビのその光景に違和感があったんです。
演者の芝居がどうこうではなくて、自分とは違う左利きの世界って知らないなぁ、という事です。
そこから膨らませて、
左利きの人が使いやすいカレンダーを作ってみよう、と思い立ちました。
left_calendar
それがコレです。
考えても考えても全く分かりません。
ですが、左利きの人は英語の筆記体を書くのが苦手だと聞いた事があり、だったら右から左に数字が増える方が良いのかしら?と。

ですが、右方向から左に文字を書こうとしたとして、漢字もひらがなもカタカナも数字ですら、書き辛いですね。
英語もそうかな・・・右から左にスラスラと・・・無理ですね。
でしたら、右からスタートする前提で考えるとして、原稿用紙。
右から下に進み、折り返したら左に一行ズレまた下に向かって進む。
これをカレンダーに応用するとこうです。
kanji_calendar
おっ!
和!

いいですね。なかなか日頃お目にかからない感じになっています、漢字だけにね。
しかも、左利きの人も使いやすいのでは無いかと想像します。
実際に私の周りに左利きの人が居ないので、空想でしかないのですけど。

せっかくカレンダーの話題を書いたので、最近のカレンダー事情を書いてみます。
最初にお断りしておきますが、まったくの私個人の意見です。

私は昔ながらの、日曜始まり、土曜終わりのカレンダーが好きなのです。
というか、これでないとダメだと思ってます。
normal_calendar
なのに、最近増えてきているのが、月曜始まり、日曜終わりのカレンダーです。
聞いたところによると、どうやら、週末の予定が一気に、詳しく言うと、土日をまたぐように矢印を引いたり書き込みがし易いとかで、近年市場を席捲する人気です。
monday_start
うーん・・・
古い頭には理解できないや。
しかも今、世の中に混在しているから、あっちを見ると日曜始まり、こっちは月曜スタート、こんがらがってしまって。

何とかならんもんか??と考えて・・・
あ!
土曜始まりの金曜終わりなら、日曜日がカレンダーの右隅に行かないから、これなら日曜始まりのカレンダーに近いかな・・・
saturday_start
うーん・・・ダメ。
よし・・・えいやっ!
ubnomal_calendar
自分としては、これなら目標クリアなのですが、やっぱり見辛いですよね。

まだまだ続くのですが、あまりにも長くなってしまったので、次回に続きます。

オリジナルハンドスピナー2号機。

前回、
オリジナルハンドスピナーを作ろうと3D-CADを触ったのは、実は久しぶりでした。
久しく触らないとアプリケーションの使い方を思い出すのに、しばらくは時間がかかります。
なので、一気に作成してしまおうと2号機のデザインを進めていました。

あまり見かけないし、空気抵抗を抑える為に次は円手裏剣のような物にしよう、
きっとこういうのは無い、と紙に下書きをしていたのですが、
調べてみるとどの分野でも同じですが、ほぼ案は出尽くしている感じですね。
円手裏剣っぽいの、たくさん市販されていますね。

と、いう事で頭をひねり、外側の3個のベアリングを覆い隠すように、2つのパーツで挟み込んでネジ止めしてみよう、とデザインしたのがコレです。
hs2_proto

何となくですが、あまり見ない感じになりました。
よしよし、これを造形しよう・・・と、思った瞬間、頭の中を雷が走りました。
あ!!
周囲にせっかくベアリングがあるのに、なぜこれを隠すデザインなのか?
逆に、剥き出しにしてみよう。殆どの人はベアリングを埋め込むけれど、ベアリングの中央を保持してみたら面白いのでは?
そんな案が急に沸き立ち、
大慌てで3D-CADを引っ掻き回しました。
出来ました。
そして、造形物、届きました。

封を開けての第一声・・・「あれ?違う・・・」でした。
ハンドスピナー自体を保持するパーツのデザインが、私が作ったはずのものと違っていました。
確認したのですが、どこをどう間違えたのか、修正前の物をアップロードしています。
つまり、私のミスです。
はい、気を取り直して、取り合えず組み立ててみましょうか。
hs_car

良いですよね、
小さいお子さんに渡そうものなら、ブッブーって自動車ごっこを始められる感じ。
外のベアリングは、それぞれが回転します。予定通りです。
ところが、保持するパーツのデザインが不備で、回転する際に時々干渉するみたいなのです。
あまり回りませんし、机の上では回りません・・・
これは、重心が取れてないのかしら?
とは言え、1号機よりも出来栄えは良好。

今回は、オレンジハウス製インプットツールと同じカラー塗装しようと思っていたのですが、残念ながら、これまた保持パーツの関係で分解を断念。
組み立てを焦り過ぎました。
外そうとしたらパキっと逝っちゃいそうです。
color

少しデータの修正すれば、1号機共々、DMMのマーケットページに掲載でき、
この面白みを皆様と共有できるかなぁ、と考えていたのですが、
お客様にベアリングやナット、ネジ等をご用意頂かなければならなかったり、
組み立てとなると技術やコツが要ります。
そうすると、気軽に購入して頂くのは難しくなる為、今回は見合わせます。

driver_cap
こちらは昔、
会社で使用している電動ドライバーのカーボンブラシのキャップが劣化で割れた為、
立体造形で同じ物を作成した時の物です。右が立体造形物で、左が元々の製品です。
湾曲具合が、一部再現されていないですが、大体似た物が作成できます。
こういった欠けたパーツの供給、
個人に合わせた歯や骨を作るなど医療分野での活用が期待されている他、
製品の試作などが3Dプリンターで作りやすくなりました。
ですが、クリエーターのデザインした物を、そのまま印刷して売るというのは斬新なサービスですよね。
弊社で、このデータの販売を行うとすると、以前掲載したサイコロ、こんなおもちゃが主体になるかなぁ、と考えています。
手裏剣だったり、ブレスレットだったり。

ハンドスピナーは、ベアリングも使い切った事ですし、これでおしまいです。

オリジナルハンドスピナー完成。

はい、12時間以上経ちました。

実は、昨日ベアリングが届きました。
なので、
オリジナルのハンドスピナーを仕上げに向け作業しました。
bearing

ベアリングは手元に無い状態で、公表されているデータを元に3Dモデリングしたのですが、やっぱりと言うか当然と言うか、穴に入りません。
緩々では元も子もないので、予め削る事を想定して少し径を狭めているのですが、
それにしても全然入りそうにない感じです。
not

これは相当削らねばなりません。
400番のサンドペーパーでゴシゴシやってみたのですが、こをくらない感じです。
失礼しました、「こをくらん」というのは、大島弁で「全然ダメ」とか「歯が立たない」「埒があかない」こういった意味になります。
dekoponber

ゴソゴソ探してみたら、ありました250番の紙やすり!
これを鉛筆に巻いて、今度は円周に沿ってではなくて、縦の動きで削ります。
やりました、入りました。
まだ一個目だというのに、凄い達成感です。

続けて作業します。
周囲の3つの穴を同様に削り、かなり強引ではありますが、ベアリングを全て納める事に成功しました。
素材がナイロンであるお陰か、この3個は割と簡単でしたね。
bearing2

最後に中央に指で保持するパーツを上下に取り付けます。
オレンジを意識したパーツでしたが、分かりづらいので油性マジックで塗ってみました。
parts
今度は・・・この造形がブカブカ・・・
指で挟んでおかないと、ポロっと落ちてしまいます。
回してみても、ガタツキがあり長い時間は回りませんでした。
これはもうどうにもする事ができないので、エポキシパテで隙間を埋めると同時に接着します。
このパテが12時間で硬化する、冒頭のはその「12時間が経ちました」でした。

ベアリングを無理矢理押し込んだ為に少し斜めになっていたのも目視レベルではありますが修正し、
回る際の振動がなるべく起きないように工夫したところ、
手作りにしてはそれなりに楽しめる仕上がりになりました。
turn-hs

購入したベアリングが8個入りだったので、もう一個作れますね。
次回、またモデリングするとすれば、
もう少し巷で見かけない佇まいを持った物をデザインしたいと考えます。
軸受けも、今回正確に計測しましたので、次回こそは!
21mm

以上で、オリジナルハンドスピナーを作る、完結です。

DMMクリエーターズマーケットに登録しました。

昨日ブログで書きましたオリジナル「ハンドスピナー」作成と同時に、
オリジナル「サイコロ」の造形物が届いていました。

サイコロのデータは2年前に作成しました。
当時、県の産業技術センターに金属積層造形機が設置され、
そのテスト用のデータを県内の各企業より募集しておられました。
弊社もテストに参加させて頂きたいと願って作った物だったのですが、
残念ながら叶いませんでした。

ハンドスピナー作成の際にサイコロを思い出し、
せっかくデータを作ったのでプリントアウトしてみよう、と
届いた物を使ってみると・・・案外面白い。

サイコロの説明をさせて頂きますが、
これは正十二面体を作り、内部にラグビーボール状の球形を残して空洞にした物に、
1~6の数字を二個づつ穴をくり抜いて作っているイメージです。
ですから、転がすと、中のボールが奇抜な動きをし、
予測外の転がり方を見せる事があり楽しいです。
7~12は出ませんから、すごろくや人生ゲーム等にもそのまま使えます。
あ、ただ、5㎝立方体サイズなので、想像よりも大きいでしょう。

正十二面体を3D-CADで作るのはとっても難しかったのです。
ですから、埋もれる事なく実体化したのは非常に嬉しいです。

最近は3Dプリントサービスも便利になり、
専らお願いする事が多かったDMM.makeにクリエーター登録をしてみました。
サイコロを購入する事が可能になりましたので、
もし、興味を持たれた場合はよろしくお願いします。

三次元モデリングでオリジナルハンドスピナーを。

「トップ画像を変更しました。」
こればかりが並んでいてまったく面白くないので、たまには違う話題を。

第三次産業革命とも呼ばれる、3Dプリンターの技術が広がりを見せています。
そんな中、弊社も出遅れる事なく時流に乗ろうと、
立体造形物を作ることに取り組んだのは4年前の2013年8月でした。

まったくやった事も無く訳も分からず、
現代のように、インターネットで検索すれば動画が見れる程甘くない世界でした。
それでも興味はありましたし、やっている事が徐々に形を成していくのは楽しかったので
のめり込みました。
作れるのかどうかすら分からずスタートしたので、
当時無料で使えるアプリケーションを使って・・・
球や板を組み合わせたり逆に削ったりして、何とかしてタブレットのケースを作ろうと頑張りました。
よく完成したなぁ、と今では思いますけどね。

山口県の産業技術センターに、光硬化型樹脂造形プリンターがあったのも幸いしました。
モデリングしたデータを修正しながら何度かセンターに通い、
パキッと壊れそうでも、装着できるケースができたのは嬉しかったなぁ。

その後、スマートフォンが急速に普及し、
我が社のインプットツールをスマートフォン用ケースと融合させる事にしばらく熱中していたのですが、
無料で使える・・・言わばオモチャを作るようなソフトウェアでは限界を感じ、本格的な3D-CADを購入したのが2014年3月。
このソフトはこのソフトでまた違う苦労をしながら進んで来たのですが、苦労話ばかり書いてたらどんどん長くなるので先に進みます、
練習を重ね、今では簡単にモデリングができるようになりました。

そのモデリングのノウハウを用い、
今流行っている「ハンドスピナー」を造形してみました。
今日届いたばかりの物が↓こちらになります。
これに、ベアリングを購入して組み込むと皆さんが遊んでいる物と同じような物になるはずですが・・・
まだベアリングが届いていませんので、そのお話はまた次回に。
hs01